人の身体にはおよそ 360の経穴(つぼ)がありますが、専門知識もいらず自分で簡単に見つけられしかも効果の大きい経穴(つぼ)はおおよそ40個前後と言われています。
このツボをご紹介させていただきますので、是非ご自身でちょっと疲れたと感じた時にはご自宅やオフィスなどでツボ押しをしてみてください。
※あまり強い力でツボを押さないでください
承山(しょうざん)
ふくらはぎの中央ライン上で、膝の裏とくるぶしの中間点(アキレス腱から筋肉に変わるところ)足の筋肉にたまる老廃物(むくみの原因)の蓄積を防ぐ効果があります。 よく足がつる人に効果的。
崑崙(こんろん)
外くるぶしの頂点からアキレス腱のほうに進み、アキレス腱とぶつかるところが崑崙です。 すぐ下に腓骨神経が走っていること、ツボの位置や経絡の走行から見て、足首の捻挫やマヒ、かかとの痛み、坐骨神経痛、腰痛、肩や背中のコリ、坐骨神経痛、腰痛、頭痛、めまい、鼻血、眼瞼下垂などの治療に使われます。
百会(ひゃくえ)
頭の頂上に位置するツボです。 百会は全身のさまざまな病に対して有効な万能ツボです。この効果の秘密は百会が自律神経と直結し、その働きを整えてくれるところにあります。 自律神経は全身の内臓や血管の機能をコントロールしている神経であるため、この働きを整えることによって発生する健康効果が全身のあらゆる部位に恩恵を与えるというわけですが、中でも「痔や脱肛・抜け毛(薄毛)・頭痛」などの症状を改善するツボとして特に知られています。
攅竹(ちんさく)
眉毛のツボです。まゆ毛の鼻側のはしにあります。 近視などの屈折異常はもちろん、老眼にもよく効くツボです。 頭痛、三叉神経痛、目の痛みをやわらげる効果もあります。
迎香(げいこう)
小鼻(鼻柱の左右のふくらみ)の脇。「迎香」のツボは、その名の通り、鼻づまりで臭いをかぎとれないときに押すと、嗅覚(きゅうかく)が戻ってくるツボです。 花粉症のときだけでなく、風邪などの鼻づまりのときや、顔のむくみや頭痛にも有効なツボです。
中府(ちゅうふ)
鎖骨の下の出っ張り(烏口突起)から指1本分下のところにとります。 肺と深く関わっており、肺疾患には非常によく使われるツボです。特に咳などが続いている人は、この部によく反応が出ているので、鍼や灸をすることで胸がスッと楽になります。
肩? (けんぐう)
肩峰と上腕骨頭の間で、肩関節の前側のくぼみにとります。 肩関節の疾患(五十肩や関節炎など)のほかにも脳卒中の半身不随などに対してもよく使われます。 また、皮膚病にも効果があります。湿疹やじんましん、汗疹などのきわめて表層の皮膚病に対して効きます。
臂臑(ひじゅ)
ひじの曲がり目から指7本分ほど肩寄り、肩からの三角筋が終わるあたりです。 痛みで腕が上がらないときに効果的です。 どの疾患に対して効果があり、甲状腺の肥大や声が出にくくなる嗄声などの治療に対しても効果が高いです。
曲池(きょくち)
肘を曲げた時に出来る皺(しわ)の終わるところに曲池のツボがあります。 主に肘の痛み疲れ、肩こり時にツボを使う事が多い。その他、テニス肘、頭痛、にきびにも、効果的です。パソコンの操作による肘の疲れ痛み、文字を書くことによる疲れ痛みなどに特に効果的です。
手三里(てさんり)
ひじを曲げたときにできる横じわの、外側端にあるくぼみから指3本分手側にあります。 腕や肩の痛みやしびれ、低血圧からくる頭痛など、上半身の不快感を解消してくれます。
合谷(ごうこく)
人差し指と親指の骨が合流するところから、やや人差し指よりにあります。 目に関して言えば、近視などの屈折異常と、眼病全般に効果があります。 また肩こり、歯痛、に合谷ツボを使う事が多い。 パソコンの操作による指の疲れ痛み、文字を書くことによる疲れ痛みなどにも効果的です。
尺沢(しゃくたく)
肘の内側のすじ上、真ん中よりやや外側です。 咳、喘息 のどの痛み 風邪 気管支の病 胸苦しさ (呼吸器系全般) 肩・首のコリの痛みや呼吸器系全般にとても効果のあるツボです。呼吸器系になんらかの症状がある場合、尺沢を軽く押すだけで、かなり刺激的な痛みを感じることが多々あります。
大陵(だいりょう)
手首の手のひら側の中央の位置。指のこわばりをほぐします。 妊娠中は初期のリラックス・つわりにお使い頂けます。自律神経調節作用や鎮静安神作用が期待できます。
血海(けっかい)
足ひざのお皿のやや上、内側にあるツボ。皿から指4本分くらい上にあり、足を伸ばしたときにできるくぼみの上端にあります。押すと痛みを感じます。 女性の病気・婦人科疾患の中でも、内分泌や自律神経失調症などによって起こるもの、たとえば、更年期障害・月経痛(生理痛)・心身症などです。 他にも この血海のツボは、婦人科疾患よる冷え、痛みや こり 違和感などにも効果があります。たとえば、お腹が冷える、腰が冷える、足が冷える、生理痛、イライラ、肩こり、頭痛、のぼせなど、また、腰痛、脚の痛みなどです。
足三里(あしさんり)
ヒザのお皿の下のくぼみから指4本分下にさがった向うずねの外側にあります。 胃の調子が悪くなると、この「足三里」を押せば痛く感じるようになります。 このツボに刺激を与えることによって胃の働きをよくします。 すねの筋肉の上にありますので、長時間歩いたときなどの足の疲れを取るためにも使いますし、胃の経絡は首の前側を通りますので、首の前面の筋肉の凝りや痛みにも効果があります。
三陰交(さんいんこう)
足の脛の内側にあるツボです。うちくるぶしの最も高いところから指幅四本上で脛の際にあります。 女性の健康維持・増進に欠かせない大切なツボで、女性の諸症状にも効果的なことから「婦人の三里」といわれています。 生理痛、冷え性あるいは更年期障害などに用います。生理痛や足の冷えに効果があります。
太衝(たいしょう)
足の親指と人さし指の骨が交わる手前のくぼみ。 親指と人さし指の間をなでていき、指が止まるところ。 肝機能を高めて解毒作用を促すとともに、足のむくみを解消する効果もあります。 身体を温める効果や、自律神経に働き疲れを癒す効果がある。また、肝機能を高め二日酔いにも効きます。